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《 レッスン6 》 基本の読み 筋、壁、ワンチャンス、ノーチャンス、裏筋、ソバテン、またぎ筋、間4ケン、 ポンカス この講座では一般的な振込み回避術を紹介します。 序盤捨て牌読み リーチがかかったさあ大変!…する前に、リーチをかけた人の捨て牌を見てみましょう。 序盤に字牌がたくさん切られている場合は、比較的ピンフ系や数牌待ちが多いです。 字牌整理 ⇒ 素直に聴牌(聴牌) ⇒ リーチ が多いからです。 ただし、全体の捨て牌から一枚も見えない字牌がある場合は、注意が必要です。 逆に2〜3枚切れている字牌なら、ほぼ安全と言えます。 また序盤の5巡目くらいまでに、2や8牌が捨てられている場合は、その外側の1、9牌が比較的安全になります。 二萬なら一萬、8索なら9索という感じです。 なぜかと言えば、 や と手に持っていれば、普通は最初から は切っていきません。 (序盤の のペンチャン払いはある,。この場合は、 の両方が捨てられます。) と持っている状態だったなら、 のどの牌をツモっても、メンツになりますので 先に を切るのは、同 じ をツモった時に手が遅れます。 ※「1」で「123」となり「2」捨て、「2」で「222」となり「3」捨て、「4」で「234」となり「2」捨て、 「3」で「2233」となりメンツの布石になり、「5」で 「2235」となり形固定で捨てられないか「2」捨て。 また、 と持っている状態だったなら、これまた のどの牌をツモってもメンツに なります。もし先に を捨ててしまうと、 の頭でしか使えなくなってしまいます。 ※「1」で「123」となり「3」捨て、「3」で「333」となり「2」捨て、「4」で「234」となり「3」捨て、 「3」で「2233」でメンツへの布石になり、「5」で「2335」となり形固定で捨てられないか「3」捨て。 ということは、序盤で、その人が が必要であったなら手牌に残されてて、河には出てこないはずで、 不要=関連した牌を持っていないから、 捨て牌に出てきたと読むことが出来ます。 だからと言って、 が切られているからといっても、 などの内側は危険です。あくまで外側です。 相手が を切っていても「」と手の中に持っている可能性はあるからです。 また、「 」と手の内にある状態で、どうしても切っていかなければいけない時、 先に「 、」の方を切りますよね? チャンタ系を狙う手牌なら「、 」もありますが、ツモりメンツ完成確率を考えたら「1」か「2」になります。 「不要だった」、または「不要になった」から手の内から捨てられるわけです。 ただし、最初にも書いていますが、あくまで序盤であって、中盤以降に捨てられたとなると、 逆に危険領域になることもあります。 これは「またぎ筋」や「そばテン」と言いますが、これについては後ほど説明します。 「自分が相手の立場だったら、どう切っていくか」が捨て牌読みの原点とも言えます。 筋(すじ/スジ) ( 1−4−7/イッスッチー、2−5−8/ニャンウッパー、3−6−9/サブロッキュー ) 筋というのは、 と が捨てられていれば、 の当たり確率は低い。 が捨てられていれば、 と の当たり確率は低い。 と が捨てられていれば、 の当たり確率が低いといった形です。 ただし、 捨て牌から、 はスジだから安全ということはありません。 というわけで、読み筋は下記の通りになります。
これは、他家が完全テンパイを目指す場合の打ち筋、ツモ重視の打ち筋に多く現れる形です。 この牌が捨てられているなら、この筋での当たりの確率は下がるということです。 必ずしも100%当たらないわけではなく、カンチャン待ち、シャンポン(シャボ)待ち 単騎待ち などで 待たれている場合は、当たりになってしまうこともあります。 麻雀の中で一番よく現れる基本中の基本の形ですので必ず覚えてください。 また、技術の高い人ほど、確率の高いツモを目指します。 和了り系に、リャンメン待ちの多い人は、 麻雀の基礎がしっかりしていて、ツモ確率の高い和了りを目指していると言えます。 ただし、 逆に、スジを逆手に取った打ち方に「 引っ掛けリーチ 」があります。 中級レベルになると、一人でも他家との点棒差が大きくなればなるほど、自分が有利と思い、 引っ掛ける和了りを目指すようになりがちですが、出和了り期待は、相手への期待であり ツモという基本を外れています。もちろん、 たまにスパイス的に使うと相手を怖がらせることが出来 ひとつの戦術になりますが、頻繁に使うのは雀力を疑われます。 また、相手が和了り牌を使い切っていることもありますもで使いどころも難しいものです。 余談ですが、例えば… でリーチをして、 という形で待てる場合、これは強力です。 壁(かべ) 先に述べておきますが、「壁」と「壁牌」は違います。壁牌は麻雀開始時に並べられた山牌のことを「壁牌」といい ここで紹介するのは、下記に紹介する「ワンチャンス」、「ノーチャンス」で読みに使用される牌のことを「壁」と呼びます。 たとえば、 が3枚以上河に捨てられている、また、手の内に が2枚、河に1枚の計3枚以上が見える時、 は壁となり「 は、当たりの確率が下がるという見方です。 自分から目に見える情報というのは、手牌、捨て牌、ドラ表示牌、ポン、チー、カンで表示された見える牌全てです。 河に一枚もなくとも、、チーされた牌に一枚、ドラ表示牌に一枚、手牌に一枚の計3枚以上という見方もありますので 変則的なところにある情報も見逃さないようにしましょう。 分かりやすいのは、誰かが2,8牌をポンした場合の外側の牌です。場に1〜3枚切れていれば 通りやすいが、何も出ていない場合は、8899や889から仕掛けた変則的な鳴きだったということも考えられます。 ラス牌単騎待ちもまったくないわけではありませんが、こういったところで仕掛ける相手は、メンゼン麻雀が苦手な 相手と言う場合と、確率無視、変則的な麻雀が染み付いている人のどちらかだと言えます。 もちろん、この場合も、単騎待ちや、シャンポン(シャボ)待ちなどもあり、100%当たりはない というわけではありません。相手の情報を逆手に取って仕掛けてくる相手や、たまたま最終形が、そうなった という人もいたりするからです。 基本的なツモ和了り重視の打ち方を心がける人であれば 壁待ちは少ないですので、 覚えておくといいでしょう。 中級〜上級者になると、ツモ和了り重視の打ち方を念頭に考えますので、確率的に通りやすくなります。 これを利用した和了り方に、自分がこの形で待つという戦術も取れるということです。 ただし、麻雀はツモ和了りしやすい形で和了りを狙う人が勝ち組ですので、 毎回この形になったからといって、こればかりを狙っていてはいけません。 この 「 壁利用待ち 」での狙い待ちは、自分が使う場合は、スパイス程度に考えるのが良いでしょう。 ワンチャンス(わんちゃんす) 捨て牌に困った時、3枚切れている牌(壁)の外側の牌は比較的当たりにくいという発想(理論)は壁です。 ワンチャンスも捉え方は同じだけど、意味合いが違うような感じですね。 場に3枚切られている牌と言うのは、リャンメン構成での待ちを考えた場合、最後の一枚を利用されていない限り、 そのメンツでの待ちがないという観点から導き出された読みなのです。
このワンチャンスも例外ではなく、辺張(ペンチャン)待ち、嵌張(カンチャン)待ち、単騎(タンキ)待ちなどには効果が ありません。だからチャンスは一回のような捉え方になるのかのしれませんね。 各、萬子、筒子、索子それぞれの捨てられ方から、相手の使用頻度を導き出します。 もちろん、これらを読む際、他家の河、自分の河、鳴かれている牌、ドラ表示牌など、 目に見えるすべての要素から考えて導きだすことが可能です。 例えば、 が2枚河に切られ、手牌に1枚の3枚が見える状態を仮定して、萬子の での2−5待ち、 または、 での3−6待ちという構成で 待つには、 最後の一枚を偶然使用 していなければ成立しない。 ということで2と3は比較的当たられにくいということです。もちろん、まったく当たらないわけではありません。 ただし、上記の、2−5待ちの と 3−6待ちの は、なぜ対象でないかは分かりますか? これは、 持ちの5−8待ちや、 持ちの6−9待ちはあるからです。 また変則的な待ちの中にも、偶然ワンチャンスが通用しない時も出てくるかもしれません。 一応、「5」が3枚切れている状態が、「3,7」牌がワンチャンスという部分について補足します。 例えば、 が3枚切れている場合、最後の一枚を、 もしくは という形の リャンメンで待とうとすれば、最後の一枚を使っていないと成立しない = が壁になっていて リャンメンが作りにくくなっている状態 ということです。 昔の麻雀でも現在の麻雀でも、リャンメン待ちがツモ和了りにおいて有利なのことには違いありません。 なので、先にも書きましたが が3枚切れていても、 や のカンチャン待ち、 のペンチャン待ち、 、 の単騎待ち、 などのシャンポン(シャボ)待ちで 待たれたら、当たってしまいます。 ツモに有利なリャンメン待ちは、逆に捨てられにくくなるということです。 どの読みに関しても言えることなんですけどね。 ノーチャンス(のーちゃんす) 麻雀用語は時として不思議な語源を生み出します。このノーチャンスも絶対当たられない牌なのに ノーチャンス (チャンスがない)という言葉になっています。 ワンチャンスの後に作られたからかもしれません。 麻雀で絶対当たられないのは、「聴牌している相手の河に捨てられている牌」と 「リーチ後の他家の捨てた牌」で、 国士無双以外であれば、「3枚切れている字牌(「ポンカス」と呼ばれます)」と、このノーチャンスだけしかありません。 国士無双には通用しない場合がありますが、捨て牌から感知することは、慣れれば意外に簡単なものだったりします。 例えば、自分や他家のの捨て牌と、自分の手牌、ドラ表示牌、鳴かれている牌の中から、共通する4枚の 2,8牌が見え、さらにその外側の同種牌の1,9牌が3枚場に見えている牌は、ノーチャンスになります。 例) 上家の捨て牌 自分の捨て牌 下家の捨て牌 対面の捨て牌 対面 チー ドラ表示牌 自分の手牌がこんな時 ⇒ この局面は、かなり偏った牌で表していますが、この中でリーチに絶対通る牌は、 リーチ者の捨てている と、 ノーチャンスである ということになります。 おさらいすると、自分が見える牌の中で は4枚切れ、 は3枚捨てられるか使われています。 この場合は、100% は通るというのがノーチャンスです。同様に が4枚捨てられ+使われ、 さらに が3枚捨てられている状況なので、100% が通る(ノーチャンス)という読み方です。 このノーチャンスというのは、普通に麻雀を続けていれば、名前は知らなくとも身に付いていきますので 理屈が分からなくても、深く考える必要性はないと思われます。 また、他にも、ツーチャンスというのがありますが、これは初心者向けではありませんので省略します。 というより、読みに使うにはかなり難しいのでは…という部分があります。 裏筋(うらすじ/ウラスジ) と持っているところへ をツモってきたら捨てる牌は…普通は ですよね。 この形から推測して読む方法をウラスジといいます。
萬子、筒子、索子それぞれの捨てられ方で、その色のウラスジが、この表になります。 必ずしも、相手の手牌が同じように入るわけでないので、ひとつの形として覚えておく程度で いいかと思います。 注意点をあげれば、「スジ」とは逆に当たる可能性が高いですよ!…ということです。 他家が、まったく不必要な牌だから切ったという可能性もあり、また、 と持っているところへ を 持ってきたから、 を切ったという可能性も否定出来ません。※これを入り目といいます。 中盤になると、河の情報が増えすぎて、あれもこれも裏スジになってしまうと考えると、自分の麻雀が出来なくなる こともありますので、全体から見て判断出来なければ、ある程度、経験を積んでから読んだ方がいいかもしれません。 そばテン(ソバ、傍、ソバテンパイ) 例えば… この形が手牌にあると、 が入るのを待つものです。 これは、 という形が、いろんな変化に対応した形であるためです。 しかし、麻雀はいつも自分の思い通りにはこないもの…先に他のメンツが完成し聴牌(テンパイ)もありますよね。 で、聴牌(テンパイ)した時点で、 と残り、打ち出される牌が で、リーチとなるパターンがあります。 このパターンから考えられるのは のソバに当たり牌があるのではないか?というのが、そばテン(ソバくさい…)です。 この場合は、 ですね。 しかし、この読み方にも、入り目があり、100%確実な当たり牌ではありません。 考え方のひとつとして、またぎ筋も一種のそばテンと言えるでしょう。 またぎ筋(またぎすじ) リーチ宣言牌を含む、リーチ近辺の牌は危険牌という読みです。 麻雀で最短聴牌のような効率のいい打ち方をしていくと、手の内に のような形を残しておくことが 増えるかと思います。それは、この形が、456、555、567という変化に対応しているからです。 もうひとつ言えば、一枚も4が切られていない状態で5を先に切ってしまうと、後々 をまたツモった時に 対処に苦労し、また聴牌も遅れてしまうからなんです。 ただし、逆に1枚他家が捨てた場合は、 なるべく早めに切るべき牌では あったりもします。 4枚ある牌の1枚が切られたということは、相対的にツモってこれる確率が減っているからです。 メンツになりにくくなったと判断出来た場合は、早めに を一枚切り、 と形を固めるのが 相対的な考え方になります。 こう切っておくことで、その近辺の当たり牌がないですよ〜と相手に思わせる効果もあったりします。(迷彩) ※迷彩とは、相手にこの辺りの待ちはありませんよ〜と思わせる効果のある捨て方です。 また、 逆に切り遅れると、「後々致命的な振り込みになってしまう場合も多いから切る」と言えます。 自分の手牌にこういう形がある場合は、相手が捨てているかどうかも判断材料になってくるということです。 でも、逆に や、 が先に完成してリーチとくる場合もあるんですよね… こういったものを入り目といいますが、麻雀では入り目がある以上、このまたぎ筋も100%ではありません。 また、読みのひとつとして、相手の手牌に という形があると仮定して、 が先に切られて、後々 が切られた場合、 or 待ちの形というのは基本的に現れやすい形のひとつです。(切り方は ⇒ が一般的) こういった部分も、その切られた牌をまたいで当たり牌になるため、またぎ筋と言います。 間4軒(あいだよんけん/アイダ4ケン/間4ケン) 相手の捨て牌に対して、法則が出ている場合、この読み方がひとつの形となります。
他家から、河に が捨てられ、数巡後、 が捨てられリーチとた場合、手の内に とあり or 待ちになっている可能性があるという読みです。 手牌に とあり、他の部分が伸びてくれば、必然的に切る順番は → と切ることが多い。 もちろん、先に or が入ってメンツが完成していることもありますので、絶対ではないことに注意してください。 ※毎回書いてますが、これを入り目といいます。 また、 しか元々手牌になかったということも十分考えられますので、 個人的には、読みとしてはあまり使っていません。 使いどころがすごく限定される読みですが、萬子でこの形がある場合、全体から見れば 萬子をツモっている確率が 減っているということも言えますので、待ちになる確率も高い…と言えるかもしれません。 ポンカス(ぽんかす) 当たり牌の読みからはずれますが、一応ポンカスも書いておきます。 ポンカスとは、 の字牌がポンをされている状態の最後の1枚です。 例えば とポンされていれば、最後の一枚の はポンカスで安全牌です。 ひとつだけ和了りがあるとすれば、他家に国士無双の役満での和了りの可能性のみありま すが、全体の河の状態から、 鳴いていない+字牌が極端に少ない相手に対してのみ、注意をしてもらえれば、 かなりの高確率でポンカスは安全牌です。 最後に… 現在の麻雀が、ドラ過多麻雀のため、手役狙いよりもドラ頼みの早和了り狙いの形が増えてきているため、 どんな形でも打ち方よりも、テンパイを急ぐという中級者が多いのが、バーチャル麻雀の怖いところ… 麻雀の確率をある程度勉強した人であれば、リャンメン待ちの有用性はすぐに分かるものなんですが そういったことも分からず、ただ打つこと、和了ることだけが楽しい麻雀という人はネット麻雀には多いです。 なので、そういった相手が対局相手となると、どうしても、こういった知識が邪魔をしてしまう場合がありますが、 これを知っていることで、自分の麻雀の幅が広がるんですよね。 こういったことを知った上で、その知識を逆手を取って、出来るだけ中心にリャンメン待ちで待てるよう 捨て牌を考えて打ちながらも、たまに変則的な待ちを加えていく考え方が、一皮ムケる考え方です。 ただ「偶然この形に相手が引っかかって当たった〜」と喜んでいるうちは、まだまだ運麻雀寄りということです。 優秀な麻雀というのは、待ちがリャンメンになることが中心になります。スパイスとして変則待ちを入れる感じです。 これはなぜかと言えば、相手のレベルが上であっても下であっても、ツモ和了りをベースに考えて手を作れることは 相手に期待したり、惑わされたりしない打ち方になると言えるからです。 だから、それが出来る相手との対局で、余計な振り込みを回避するためにも、このページの技術は必要なのです。 |
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