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《 レッスン1 》 和了るための待ち形講座
麻雀には多くの待ちの形があり、その効率性を知ることは重要です。
何でもテンパったからリーチというやり方で勝てるうちは、 それでもいいのですが、
ツキだけで打つというのには限界があります。

麻雀というゲームは、同じ牌は4枚しかなく、
また、 王牌として、ランダムで14枚は毎回使用されない牌があるわけです。

王牌の中に見えるドラ表示牌も和了りに使えない牌ということですね。

毎回、同じ局面ということはありませんが、応用出来る場面というものはたくさん存在します。
そういう場面x2で考えられる簡単な形を紹介していきます。



和了りの形を考えてみると、一番和了りやすいのは、リャンメン待ちです。

例題から見てみましょう。

 

この形は和了りの枚数が が4枚、 が4枚の計8枚です。
すべてが相手に使われていたり、王牌(使われない14枚)に眠っている確率が低く、
自分がツモってくる可能性や 相手が余って出す可能性も十分考えられます。



では次に、単騎待ちを例に取ります。



この場合、待ちは、 が3枚しかありません。
リャンメンに比べるとかなり、枚数が少なくなりますね。
しかも三枚ということは、使われている可能性も、
王牌(使われない14枚)に眠っている可能性も十分に考えられます。

単騎の良形と呼ばれるものは、ヤオチュウ牌(字牌or老頭牌)の待ちで、
場に1枚出ている形が良形とされます。
それは、3枚捨て牌に見えないということは3枚使われていることもあり、
その状態でのリーチに対して3枚持っている相手から、出てくる可能性は低いからです。

また、普通に数字の2〜8舞で待つということは、場に捨てられている牌によりますが
相手が使ってしまっていることも多いということです。
ただし、引っ掛け(5を捨てて8で待つ)ような形であれば、怖がってオリた相手から
出てくることもあるので、考えながらの単騎待ちは混ぜてみるといいでしょう。

相手に警戒されにくい形や、怖がらせて逆に打ち込ませるような戦術が重要です。
また相手が3枚使用してしまっているケースもあるからです。

ツモ率の低い単騎の選択はしっかりとした計算が必要です。



では次に、 シャンポン(シャボ)のケースです。



この場合、待ちは が2枚、 が2枚の計4枚となります。
単騎待ちよりは多く、リャンメン待ちよりは枚数が少ないのが分かります。

数字牌(数牌)ばかりで待つことは、実は少し不利。
それは、はやり、残り2枚ずつを相手に使われてしまっている可能性や
王牌に眠ってしまっている可能性もが高いためです。
1枚切れの役牌と絡ませるか、役牌以外の字牌とのシャンポンで待つのが
一番和了りやすいでしょう。

また、対々和を狙っている場合、数牌からポンポンと鳴いていくと、上級者から
字牌(東〜中)は、なかなか出にくくなってしまい、和了りを逃すことにもなります。
まあ、今の「何でも和了ろう牌効率オンリー」の相手からは出やすくはなりますけどね。



では次に、カンチャン、および、ペンチャンを見てみましょう。



このカンチャンの場合、待ちは のみの4枚となり




このペンチャンの場合、待ちは のみの4枚となります。


ペンチャンとカンチャンでは、牌のつながりの関係上、ペンチャンの方が和了りにくいです。

それは、 は、 とのつながりしかないのに対し、

 は、 と、 たった一枚だけですが、
つながる牌(使われている確率)が多いという理由です。
他にも理由はありますが、 手役がある場合はリーチをしない方がいいでしょう。

役がない場合や、引っ掛けになっている場合、
または、これ以上手が変わりそうにない場合は リーチでもOKです。

もちろん、上の例題のような、チャンタや純チャンを狙う場合は、
ペンチャンやカンチャンは大歓迎なんですけどね^^

ペンチャン、カンチャンの優秀な点は、同じ牌4枚が待ちということです。
4枚すべてが使われている可能性は、同じ4枚待ちのシャボよりも少しだけ高くなります。
唯一の天敵は暗槓(アンカン)ですね。リーチした後に、他家が「カン!」「あ…」も実際にあります。

麻雀はいつも確率だけ狙っていれば楽しいというわけでもなく
やっぱり、手役を狙い高い飜数を考えるのも麻雀の醍醐味ですので、
逆転を狙っての手作りというのは重要な要素だと思います。



ついでに、リャンメン待ちに対する補足として…

亜リャンメンと呼ばれる形があります。



この形の場合、同じリャンメンであっても、 が2枚、 が4枚の、計6枚と減りますし、

リャンメンと単騎の複合系の、ノベタンでは



 が3枚、 が3枚の、計6枚と減ります。

このケースでは、同じような形ではありますが、端牌(1,9)が絡んでいる場合は、
ノベタンの方が確率的には場に出やすくはありますが、
基本は頭待ちと絡まない、完全孤立系のリャンメン待ちを中心に考えるといいと思います。



それから、応用のふたつも補足しますが



これは、単騎とリャンメンの複合系で、待ちが、 が4枚、 が3枚、 が4枚の計11枚になります。

また、



これは、カンチャンと単騎の複合系で、待ちが、 が4枚、 が3枚の計7枚となります。

前者の、単騎とリャンメンの複合系というのは、かなり優秀な待ち方なので覚えておくと有利です。
また、後者のカンチャンと単騎の複合系は、相手の使いたいメンツを分断していることがあるため、
中盤〜終盤に相手から出やすい形ということが言えます。

他にも待ちの形と言うのはたくさんありますが、基本的には、これだけ覚えていれば大丈夫でしょう。



ここで記述していることは基本中の基本です。
まずはツモ確率を考えて待ちを考えると、 相手のレベルに関わらず勝率がアップするはずです。

もちろん、変則的な待ちはダメなのか?というとダメというわけではなく、
その日の牌の入り方や、全然和了れない時などに、 逆のケースが増えることもありますし、
すべてをリャンメンで打つよりも、こういう攻めもするぞ! という攻めの意思を相手に伝えれば、
プレッシャーを与えるということにもつながりますので、
リャンメン中心+その他の待ちをスパイス的に使うという感じが理想系と言えます。

ただし、紹介したどのケースでも、麻雀というのは、徐々に捨て牌が増えていくわけで
河に捨てられている枚数によっては、 毎回、残り枚数が同じということはありません。



ここからは、そこでリーチはもったいないという形を紹介します。

リーチをしてはいけない(一部、場面によります) 代表的な待ちとしては、たとえば、この形があります。



カンチャン+単騎(俗称:カンチャンタンキ)の七萬待ちですが、この形でリーチは非常に不利です。

なぜなら、和了り牌が3枚しかない上、相手の手牌に使われていることが多く、
最低でも、河に「六萬、八萬」が一枚ずつでも捨てられていなければ
引っ掛けていても、なかなかツモれず、出にくいものです。

この形になったらリーチは打ちにくく、この形になることも多いかもしれませんが
かなり負けていて点数がどうしても必要というタイミングでない限りダマが懸命。
また、待ちが5の牌に近くなればなるほど和了りにくい場合が多いものです。


もうひとつ…



  の筋のシャボ待ちですが、この形もリーチは非常に不利です。

筋牌で待つシャボは、警戒されて捨てられにくく、また手牌に使われることも多く
また確率的にツモる牌の枚数も少ないということです。

唯一不利でない状況は、この場面では、  が場に2〜3枚以上出ている場合で

その場合は、 が手牌から浮きやすいため出安くなるなることはあります。

それ以外では、あまりおいしい待ちではありません。

例題の形であれば、仮に  が入れば、 を切っての三面チャンにもなるおいしい形でもあります。
こういう場面で焦ってはいけません。もちろん、ツモり三暗刻などならリーチする場合もありますが、
そうでない「ただのリーチ」になりそう、または役がある場合は、 今一度手牌を見直してみることをオススメします。



余談をひとつ…
和了りやすいと話すリャンメン待ちも、何でも和了りれる確率が高いのか?と言えば、
やはり同じリャンメン待ちにも優劣があり、ツモり安さは同じでも、出和了り期待には差があります。

基本のリャンメン系を萬子で例にあげると…

@  の   待ち

A  の   待ち

B  の   待ち

C  の   待ち

D  の   待ち

E  の   待ち

この6種類があり、見た目にも分かると思いますが、端の牌ほど相手からも出やすいわけで
尖張牌(要牌「3/7」)と「5」の絡みで使われる「4」や「6」という牌が出にくいことが分かります。

それを考えると、 の   待ちや、 の   待ち
の2種類は同じリャンメンでも他と比べると出にくい形ということになります。

もちろん、場にたくさん出ている安い色であれば、相手が捨ててくることもありますので、
自分の手牌だけ見て麻雀しないように注意しましょう。危険を察知出来る場所は、
基本的には、河の状態と相手の鳴きだけなのですから。



メンゼンと鳴きのテンパイでは、和了るための要素が多少違いますが、共通するのが
その場その場で考えるのではなく、次の牌が来る前に、「この牌が来たならこれを切る」
「この牌ならリーチを打つ」、「この牌ならリーチはもう少し待つ」 「この牌は出たらポンして、これを切る」
など、 次の形を考えられるようになると 捨て牌も早くなり、対局相手に迷惑な長考も減るので一石二鳥です。

一番悪いのは、牌をツモってきてから考えることや、鳴いた後に捨て牌を考えることなので、
その点をクリア出来るようになれば、初心者から抜け出したという感じになります。

ただし、どうしても考えなければならない場面で安易に選択するのは微妙な部分もあります。


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