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《 雀鬼会ルール 》 

雀鬼会ルールとは、20年間無配と言われた雀鬼・桜井章一氏により作られたルールです。
大局観を養い、麻雀だけでなく、一般生活でも活かせる心配りを養うことも薦めています。

雀鬼会のルールについては、一般の麻雀打ちには理解しがたい部分も見受けられます。
長年麻雀をやっている人にさえ、窮屈に感じる部分のあるルールです。

わたし自身は、自分が取り入れられる部分のみを使用しています。
個人的には、雀鬼の心構えは大好きなんですが、長年の蓄積から抜けきれない部分があります。
人はすべてを捨てて、すべて新しいものに入れ替えることって難しいんですよね…^^;

では、雀鬼会のルールについて、記載します。




基本ルール

東南戦30000点持ちの30000点返し。 食いタン、形式テンパイ有り。 赤五筒2枚(常時ドラ扱い)。
二家和は頭ハネ。 三家和は流局。 複数人による四つ目のカンは流局。四人立直時点で流局。
チョンボによる流局(例外あり)黒棒10本未満切り捨て。ハコ割れゲーム続行。流し満貫あり。

九種九牌ヤオ九倒牌は無し。人和・数え役満は不採用。原則として片和了り禁止。
同巡内での食い替え禁止。

一打目の字牌切り禁止 (ただし、ダブリーで最終形の場合は除く)
ドラは6巡目までは、テンパイ以外では切ってはいけない。※一部変更点あり。
即引っかけリーチの禁止 (ただし、ダブリーで最終形の場合は除く)

和了り牌の見落としの禁止
南2局以降のやってはいけない和了り等は、すべてペナルティーあり。




ルール・その2

立直
    立直後の見逃し、フリテン立直可。送りカン不可、テンパイが換わるカンは不可。

見せ牌
   基本的には、見せた牌の色全て出和了り不可。(字牌は現物のみ)

和了り放棄(ノーテン扱い)
   空チー、空ポン、空和了り、チーロン、ポンロン、発声間違い、多牌、少牌、
   その他にペナルティ行為を行った時にも和了り放棄になることもある。

包(パオ)
   大三元、大四喜を確定させる牌を鳴かれて和了られた場合は包(パオ)となる。
   1.ツモられた場合、鳴かせた者の一人責任払い。
   2.他家の振込みの場合、鳴かせた者と折半払い。
   3.鳴かせた者が振り込んだ場合は、当然一人責任払い。

カン
    原則として明槓は禁止。暗槓は面前テンパイした場合と立直後に限られる。
   また、暗槓してのダマは認められない。例外として、一手変わりの四暗刻の場合は可。

点棒
    30000点より浮いた分は卓の右脇に上げる。(積み棒は、チップを代用)

誤フーロ
    鳴く牌を間違ってさらした場合、局が進行していなければさらし直し、その色を見せ牌としてゲームを続行。
    局が進んでしまった場合は和了り放棄のノーテン扱いとする。(+ペナルティ)

裸単騎(はだかたんき)
   基本的には認めない。ただし、役満の場合は例外として認められる。

捨て牌
   捨て牌の背が河に触れたら戻すことは出来ない。




ルール・その3

状況判断のミスによる和了り
南二局以降、点棒の少ないものが、二人浮き及び三人浮きの状態を一人浮き状態にする和了りは出来ない。
自分自身が一人浮き状態になる和了りは可。
また、三人浮き状態を二人浮き状態にする和了りは、場合によって認められることもある。

このルールに関してはケースバイケースということもあり、その局面の時、 審判が事前に確認の指示を促するものする。
自分の判断で処理出来ない場合は、手を上げ速やかに審判を呼び指示を仰ぐものとする。
これを怠り、勝手な判断でミスをしてしまった場合は全てペナルティとする。

立直をかけてはいけない局面
大三元の牌のうち2牌鳴かれている時、四風牌2牌を鳴かれている時。
100%役満の可能性がないと判断される場合以外は立直をかけてはならない。

補足として、上の状況(2フーロ)で、自分以外の誰かが立直をかけていた場合、
その人から見て役満が無いことを確認したとみなして、追っかけ立直を可能とする。

暗槓のし忘れ
立直後、カンを出来る牌を自模ってきたのに不注意でカンをしなかった場合は、ペナルティに準ずる扱いとする。


上家の切った牌を、鳴こうとして一瞬動きを止めてしまう行為。
この場合は、その牌が鳴ける牌ならその牌とスジの牌(3で腰を使ったら、6と9)は出和了りできない(ツモ和了りは可)。
鳴けない牌の場合は、その種類の全て出和了りできない(ツモ和了りは可)。ペナルティにはならない。




ルール・補足

持ち点が8000点未満になる打ち方をしてはならない。
持ち点8000点以下になることは、振り過ぎということになるので禁止。

ペナルティ
和了放棄+振り込み禁止。故意でなければダマテンに対しては仕方なしとなる場合もある。


ドラの早切りの一部ルール変更
聴牌前にドラを切ってしまい、そのドラがポンされた場合は、これ以降ツモ切りしなければならない。

ただし役満の制約が入っていて、それを意識しすぎてのドラの早切りによりポンされた場合は、
以後、制約の牌を持ってきた時のみ手牌との入れ替えが許される。

【例】
他家に、「白、發」を鳴かれている状態で、中をツモってきたため、先にドラを切ったらポンされた場合、
以後ツモ切りとなるが、中を持ってきた場合のみ入れ替えが可能となる。

なぜ、このような形を取るかというと、ドラを鳴かせた本人だけが降りたり、 他の人が手を進められなくなったり
また、この状況下で他の人が振り込んだり、 鳴いた人にツモられたりするのはおかしい。
鳴かせた者は最後まで責任を取るべきであるというのが根底です。

ちなみにチーや鳴かれなかった場合ならOKです。




以上が、雀鬼会の規定ルールです。

個人的には、麻雀は4人で行うものであり、一人の身勝手な行動が、対局全体の輪を崩してしまうと考えます。
なので、この厳しいルールに慣れてしまえば、そういった愚行をしなくなるという点では非常に優れていると思います。


麻雀は輪を持って尊し」、これは個人的に感じていることです。

出来る限り、対局している相手に迷惑をかけないよう、自分も和了りに向かうという姿勢は大切です。
せっかく時間を割いて、一緒に卓を囲んだのであれば、皆が出来る限り同じ姿勢である方が望ましい。

誰か一個人の軽はずみな行動で、その他の誰か一人が有利・不利になるような状態にしてはいけないと思います。
「和了れば勝ちなんだから何でもやっていい」という人も中にはいますが、そういう考えはどうなんだろう…

わたし自身、大した実力はありませんが、「基本、暗黙の了解、モラル」に関しては、
麻雀をする上で必ず勉強してほしい部分だと感じています。

いい麻雀を打つというのは、なかなか難しいものですが、
ただツキ任せにぶんぶん振って勝つか負けるかの麻雀をやる人は、
少しでも麻雀というものを勉強してから麻雀を打ってほしいと思います。

雀鬼会ルールというのは特に厳しいルールですが、麻雀の本質という部分もさることながら
「心のある人間同士が4人集まって対局をしてるということをしっかり認識するべき」という点では、
すばらしいルールだと思います。


ルールが厳しすぎて、何がなんだか分からないという方もいらっしゃるかもしれませんが
他家の手が故意に高い手になってしまう可能性のある行為はしない」…ミンカンやドラのアシストなど
誰かのの手によって誰か一人を独走させてはいけない」…状況判断の甘い打ち方をしない。
勝っているからと慢心を持つな」…勝っていると、小技で逃げたくなる気持ちを抑え最高の手を作る。
負けているからと後ろ向きにならず、最善を尽くせ」…運が悪いと打ち方が雑にあることを戒める。

など、いろいろな意味合いが込められていると勝手に想像しています。

雀鬼会ルールを覚える必要はありませんが、その場の状態を計算だけで打っていれば、和了りを逃すこともあるという
部分もあるのではないかな…麻雀はネット麻雀で勝てるからといって、リアルで勝てるとは限らないの ですから。


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